雪とともに暮らし、雪と格闘する高島市(高島地域)
いきなりクイズです。高島市は気象予報的には「近畿北部」、それとも「近畿中部」? さてどちらでしょう。
答えは、春から夏にかけては瀬戸内気候に近く天気予報では「近畿中部」とされています。一方、秋から冬にかけては日本海型の気候となるため「近畿北部」となります。
さて、高島市は冬季には平野部で数十センチ、中山間部では二メートルを越す積雪が見られる豪雪地域ですが、北緯三五度程度の比較的低緯度にあって標高も百から数百メートルとそんなに高くないのに、このように多くの雪が降るのは世界的にみても特異な地域であるとされています。
雪は、春になれば自然に消えてしまいますが、積もると放ってもおけず、早朝からしんどい思いをして「雪かき」作業を行う光景が見られます。
少しでも雪との格闘を楽にするため、県や市では、地下水を利用した融雪装置を通行量が多い道路に整備してくれています。
一方、畑や鹿ケ瀬、富坂などの坂のある集落では、集落の上側から道路幅いっぱいに川のように水を流して積雪を防止する工夫をしているところもあります。
この様に雪と格闘する様々な工夫がみられますが、今後 さらに高齢化が進んだ時、自助努力の除雪が困難になるだけではなく、集落で互いに力を合わせた共助の仕組みも機能しなくなる恐れが出てくるかもしれません。
今の除雪の仕組みもさらなる工夫が必要かと思う今日この頃です。
(2022.12)